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2025年4月2日

カタクリ/03.26 上州高山

カタクリ カタクリ カタクリ

巻十九 4143堅香子草かたかごぐさの花をぢ折る歌

もののふの八十をとめらが汲みまがふ
  寺井のうへの堅香子の花

物部乃もののふの 八十やそをとめらが 挹乱くみまがふ 寺井之於乃てらゐのうへの 堅香子之花かたかごのはな

天平勝宝二年三月二日 大伴家持 高岡

なんとも不思議な万葉歌ですね。万葉集の謎あれこれ/中西進

エドヒガン 浄法寺で江戸彼岸と大島桜、白木蓮などを撮り、金井へと走りました。交雑すみれの葉が見えなかったんで野路すみれをパシャリし、高山へ移動

林縁の油瀝青アブラチャンや、咲き始まった丁子桜チョウジザクラを撮って用水路沿いを片栗の自生地へと歩きました。

カタクリ 小規模なカタクリの自生地なら点在する狸ん家です。白花カタクリとなると此処と下日野しか知りません。お彼岸の3月18日に来て蕾の片栗を撮りました。下日野の白花片栗は生きてるだろうか…

2025年3月31日

チョウジザクラ/03.30 上州高山

チョウジザクラ

チョウジザクラ 高山の林縁でお彼岸のころから見ていました。もう、シベが赤くなってきた終りの花が増えてきました。園芸品種だと多すぎて辿りつけそうもありませんが、低木で小さい花を咲かせます。自生種と見当をつけて、さくらの原種を調べました。

関東森林管理局/チョウジザクラを見たら似ている花の写真がありました。分布も生育環境もあってます。これから丁字桜チョウジザクラとよびます。ポトレでもう一枚 (^-^)

2025年3月29日

マキノスミレ/03.28 上州緑野山

マキノスミレ マキノスミレ

ヤマザクラ 雨のち曇りで13℃予報。朝から降り続いてるけどもう止みそうです。で、旧暦だと今日から弥生三月です。明後日は三日月です。もち、狙いますが、撮れるかどうか、さてさて…

緑野みどの山に行ってみました。此処、牧野まきのすみれやふもとすみれ、そして緑三ツ森みどりみつもりすみれも咲きます。クヌギの下に2枚の葉がでていました。ツボミだけで花はなし。牧野すみれかと撮ってみたものの… せめて葉が立ってれば…

木洩れ陽で立った葉が輝いています。数歩近づいたら花をもっています。夢中で10ショットほどしてきました。トップに2枚を貼っときましたが同じ株です。タップすれば大画像になりますよ。さて、牧野すみれに見えるでしょうかね… あっ、サムネはオマケのちらほら山桜 (^-^)

2025年3月24日

ハナネコノメ/03.24 上州藤岡上日野

ハナネコノメ

ハナネコノメ 曇り時々雨の17℃予報でした。辛夷も白木蓮も始まってますが、青空併せで撮りたいと… で、日野谷へ花猫の目を見に行きました。御前岩手前の小さな沢に咲くんです。ただ、足場が悪くて花に近づけません。で、トップもそうですが、朽木に住み着いている花猫の目を、テレ端で撮ってきます。

沢向こうに小群落で咲いている花猫の目が見えました。あそこなら接写できそうとソロリソロリと岩場を歩きました。で、小群落を上から撮ったり、 接写したりしてきました。アマピンだけどこんなのも、、、

近畿以西だと白花猫の目シロバナネコノメが分布しているとか。茎葉は対生で茎や葉柄に毛が多く、萼裂片は細長い。葯は暗紅紫色で、白い花粉、とかありました。花猫の目は黄色の花粉です。花粉がないと見分けられないかも… 東の花猫の目、西の白花猫の目としときます (^-^)

2025年3月22日

ヒメスミレ/03.22 上州藤岡高山

ヒメスミレ ヒメスミレ ヒメスミレ

ヒメスミレ 晴れて昼には25℃を突破し夏日となりました。冬の装いでパチってきたんで汗ばんじゃって下着を替えました。あっ、昨日は立坪すみれ、野路すみれと撮り、油瀝青、深山鶯神楽などの低木の花も撮ってます。で、戻る途中で石垣に咲く姫すみれとバッタリ。陽射しを背中で遮ってのパチリになっちゃったけど、側弁の毛が写ってたんでポストしときました。

ふんなこんなで姫すみれヒメスミレを撮り直してきました。野路すみれと同じで畑や人家近くでよく見かけます。ただ、花期は山に咲く、すみれ同様、いつも清明になってから撮っていました。まだ、お彼岸中ですよね (^-^)

2025年3月20日

ぶらぱち春分の日/03.20

浅間山

晴れの14℃予報でした。今日は春分の日ですね。東から昇った太陽が西に沈み、昼と夜の時間が等しくなると聞きます。あっ、お彼岸の中日でもあります。手をひかれてお墓参りし、おやつに牡丹餅をパクリと… ( - -) トオイメ

コガモとカルガモ 別所で鴨たちを数ショット。たら、畑に野路すみれが咲いてました。モアイ像のような異形の花に写ってますね。で、隣のナズナを上からラスケ撮り。ポトレも撮りました。さらに上からのナズナをもう一枚。

二十四節気は春分です。よし、立坪すみれを見つけようとチョイ走り。が、寺山の路傍で野路すみれとバッタリと… ど根性咲きです。5輪、10輪と花を咲かせている株が5つほどありました。

県境の浅間山がこのところの降雪で白く輝いてました。あっ、トップです。てなことで時間切れ。立坪すみれ探しを諦めて帰って来ました (^-^)

2024年3月21日

霞たちこのめもはるの雪ふれば/03.21

赤城山に雲が

赤城山に雲が… 03.21/2024 春分 上州藤岡鮎川

古今集 春歌上 九番 きのつらゆき

霞たち このめもはるの 雪ふれは
  花なきさとも 花そちりける

詞書は「ゆきのふりけるをよめる」。古今集の解説書てぇと、掛詞や見立とか和歌技法の事ばかりで、読んでもチンプンカンプンじゃ。それに古語も知りません。ふんじゃが、狸流で漢字交じりで書いてみましたとさ。

霞たち木芽このめもはるの雪ふれば
  花なき里も花ぞ散りける

あっ、歌意は「霞がかり木の芽もふっくら芽吹く春です。そんな春にも雪がふります」。下句は雪を花に見立て「まだ花が咲かない里が花が散ってるようだ」てなとこかと…
でね、雪を花に見立てるなんでトンデモナイと叫んだお方がいたとか… そのお方、万葉集は好んでましたね。大伴旅人の短歌を貼っとくだよ。

万葉集 巻五 梅花歌卅二首より

0822 わが園に梅の花散る
  ひさかたの天より雪の流れ来るかも

和何則能尓わがそのに 宇米能波奈知流うめのはなちる 比佐可多能ひさかたの
  阿米欲里由吉能あめよりゆきの 那何列久流加母ながれくるかも

3月21日は日野谷で壇香梅、油瀝青、花猫の目などが撮れました。で、トップページをつくったとさ

2022年4月2日

オクタマスミレ「ヒナxエイザン」/04.02 上州藤岡

オクタマスミレ「奥多摩スミレ」04.02/春分 上州藤岡下日野

オクタマスミレ「奥多摩スミレ」04.02/春分 上州藤岡下日野

オクタマスミレが咲いてたよ、と連絡があったんで観に行きました。じつは此処で3月25日に雛スミレを撮ってます。その時は50輪ほど咲いてたんですが、高山で斑入り雛スミレを撮ってからだったんで、遅くなり光にも恵まれずに薄暗いのばかりになっちゃってました。でね、此処に奥多摩スミレがいるのは数年前にも聞いてました。だで、アソコだとピンときました (^-^)

奥多摩オクタマスミレはヒナスミレx叡山エイザンスミレです。花は雛スミレだけど葉に切れ込みが入り菊葉キクバ雛スミレの別名があるとか… ただ、此の斜面に葵スミレ、立坪スミレ、小スミレなどは咲きますが、叡山スミレをはいなかったと… あっ、ちょっと離れてるけど、あそこに叡山スミレがいたかも…

ふんなこんなで、まず、叡山スミレ探し。奥多摩スミレからは50mほど離れてたけど10株の叡山スミレを発見。で、奥多摩もすぐに見つかりました。2株だけど花は1つだけと聞いてました。奥多摩スミレの花と別株の葉を撮りました。それと、1週間経っちゃってて雛スミレは終りの花ばかり… それなりですが貼っときました。さくらも始まったし、もう春ですね (^-^)

オクタマスミレ 04.02/春分 上州藤岡下日野 オクタマスミレの葉(花は雛すみれ) 04.02/春分 上州藤岡下日野 ヒナスミレ 04.02/春分 上州藤岡下日野 エイザンスミレ 04.02/春分 上州藤岡下日野

↑ 左から、横撮りの奥多摩スミレ、奥多摩スミレの葉、此処の雛スミレ、離れて居た叡山スミレ

2022年4月1日

さくらにジョウビタキ&ツグミ&モズ/三嶋さま下宮

三嶋神社・下宮 04.01/春分 上州藤岡西平井

三嶋神社・下宮 04.01/春分 上州藤岡西平井

月が改まって4月1日です。東一華や片栗などの里山の花たちも順調に咲き始め、葵すみれ、雛すみれ、も撮れてるし、牧野すみれ、麓すみれ、三ッ森すみれ、も撮れました。なにより、もう、さくらが咲き始めていて、原種の江戸彼岸、大島桜、山桜はすでに撮れてます。が、さくらと云えば染井吉野です。今日の地元紙に《写真特集》お花見シーズン到来!桜特集2022 桜の名所9カ所を写真と動画でご紹介があり、"鮎川沿い 藤岡" てな小見出しで、菜の花と染井吉野が明るく写ってました。よし、ここじゃ、撮ったるぞよ、と出かけました (^-^)

御荷鉾や赤城、菜の花、たんぽぽなどをいれて50ショットほど… やっぱ菜の花だと明るくて春うらら感が出ますね。ただ風が強くて陽射しのわりには寒かったです。次にオオヤマザクラを見に行きました。さくらの原種のひとつです。早咲きするんで散っちゃったかと心配してたんですが満開に咲き誇ってました。が、やっぱり風が強くて… それと、かなり切り詰められていて痛々しいと感じちゃいました。が、まぁ、撮ってきたんで、そのうちにあげます(ρ_;)

平井に来たんで大神場の「さくら」も撮ろうと田んぼ道を走ってて三嶋さまを思い出しました。鳥居、手水舎、神楽殿、それに染井吉野。寄ってみました。西日に映えてきれいな景色でした。て、いつものゴンタクレ写真になっちゃったんだけどね。トップに貼っときました。

さて大神場へと思ったその時です。野鳥が桜花を啄んでます。どなたさんでっしゃろ… たら腐葉土置場のポールにひょいと止まりました。ジョビ彦です。そこにツグミがやってきた途端にバタバタと羽音がして飛んでっちゃいました。ツグミは小枝に止まったんでパシャリと2ショット。あ~ぁ、逃げちゃった… ところがどっこいポールの近くにモズがいるじゃありませんか!… モズは留鳥です。が、ジョウビタキとツグミは冬鳥です。ふる里へ帰る日が近いのかもね (^-^)

ツグミ 04.01/春分 上州藤岡西平井 ジョウビタキ 04.01/春分 上州藤岡西平井 ジョウビタキ 04.01/春分 上州藤岡西平井

2022年3月30日

山ざくら 03.30/敷島の歌

しき嶋の歌

しき嶋の 大和やまとごゝろを 人とはゞ
朝日にゝほふ 山ざくら花

本居宣長

ヤマザクラ 03.30/春分 上州藤岡金山

ヤマザクラ「山桜」はバラ科サクラ属の落葉高木で日本固有種。広範囲に自生するが西日本の暖温帯を中心に分布するサクラ属の基本野生種・原種。

2022年3月29日

エドヒガン/03.29 江戸彼岸桜

エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺 エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺 エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺

昨日です。金井で染井吉野を撮りました。陽射しに恵まれずに暗い写りだったけどツイートしました。で、今日も曇りです。ふんでも浄法寺へ行ってみました。此処、江戸彼岸、大島桜、染井吉野と観られます。「さくら」と云えば染井吉野です。でね、染井吉野は江戸彼岸と大島桜の交雑種だとか。それとDNA解析から解かったみたいだけど山桜も交じっているようです。ふんなこんなで「さくら」三種を見比べてみようと…

て、咲いてないと見比べようがないけどね。大島桜は満開、江戸彼岸は七部咲き、染井吉野は三部咲きでした。ただ花曇りです。昨日みたいな暗い写真にならないようにと測光方式と露出値を気にしつつパチリました。けど、やっぱり…。晴れの日にまた行ってみます。ふんでも十分に楽しんできました。それと今回は江戸彼岸だけにして大島桜と染井吉野は別に書きます。

ヒキを3枚貼っときます。1枚目の左に大島桜がチラっと…

エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺 エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺 エドヒガン 03.29 上州藤岡浄法寺

2022年3月21日

野路すみれ & たんぽぽ/03.21

野路すみれ 春分/03.21 上州藤岡本郷 野路すみれ 春分/03.21 上州藤岡本郷 野路すみれ&たんぽぽ 春分/03.21 上州藤岡本郷

春の陽射しが降り注ぐ暖かなお彼岸の中日、二十四節気は今日から春分です。昨日視た「団栗の発芽」をパチろうと狸庵をでました。たら、田んぼの畦にタンポポを発見。とことこと近づいたら野路すみれも咲いてます。いくつか撮って狸垢へあげ、高山へと走りました。"ヽ(´▽`)ノ

2021年4月2日

アリアケスミレ/04.01

アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡 アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡 アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡

有明アリアケスミレは本州、四国、九州に分布しているようです。なんか、白金シロカネスミレ似だとかで、太くて短い距を撮っときたい、と思いつつ、また正面からだけになっちゃいました。狸地域だと、ここでしか視ない「すみれ」です。それと蝶の食草になるとかで容易に入手できる有明スミレです。一株を3枚貼りであげときましたが、ひょっとすると園芸種かもしれません。あっ、昨日のスミレ、さっきの姫スミレと同じ日のパチリです (´ー`)

ヒメスミレ/04.01

ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡 ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡 ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡

春分の3月24日に隣町の植栽地でカタクリをパチリ。そのまま「さくら」と黒熊の枝垂れ桜をパチって、さぁ、緑埜の江戸彼岸桜を視とかねばと、ちょい走り。で、パチリだして、これ、江戸彼岸桜じゃないなと(たぶん、大山ザクラかと)… ふんで、ちょい移動で金井まで… で、小スミレをパチリ。春分になっての初すみれでした (´ー`)

さくら狙いで出ては野路スミレ、立坪スミレ、雛スミレ、葵スミレ、匂立坪スミレ、緑三ッ森スミレ、牧野スミレ、麓スミレ、叡山スミレ、園芸逸出のスミレ、大宮スミレなどを撮ってます。で、3月31日でした。去年パチった有明姫スミレが生きてるかとやって来ました。たら、有明スミレと姫スミレは咲いてたんだけど、有明姫スミレの姿なし。絶えちゃったんか、盗み採られちゃったんか… (°-°;

翌日は月が改まって4月1日でした。姫スミレ(トップに3枚であげときました)と有明スミレを撮り、有明姫スミレや〜い、とブラブラ… たらね、なんと、スミレが2輪で咲いてました。あっ、昨日のお方です。でね、なんか「すみれたち」が早咲きしていると感じてます。てか、「さくら」もカタクリも早かったです。今年は早咲きの春なのかも… (^-^)

2021年4月1日

スミレ

スミレ 春分/04.01 上州藤岡

月が改まって4月1日。もうスミレが咲いてました。さくらは散り始めちゃったけどね (°-°;

スミレ『植物知識』  牧野富太郎

 春の野といえば、すぐにスミレが連想せられる。実際スミレは春の野に咲く花であるが、しかし人家の庭には栽培してはいない。万葉歌の中にはスミレが出ているから、歌人かじんはこれに関心を持っていたことがわかる。すなわちその歌は、「春の野にすみれ摘みにと来し吾ぞ、野をなつかしみ一夜宿にける」である。

 スミレは今、いろいろのスミレの種類を総称するような名ともなっていれど、その中で特にスミレというのは、スミレ品類中一等優品で、濃紫色のうししょくの花を開く無茎性むけいせい叢生種そうせいしゅの名であって、これを学名では、Viola mandshurica W.Beck. といっている。満州「中国の東北地方一帯」にも産するので、それで mandshurica「満州の」という意味の種名がついている。

 そして日本にはスミレの品種が実に百種ほど「変種を入れるとこれ以上」もあって、これがみなスミレ属 Viola に属する。これによってこれをれば、日本は実にスミレ品種では世界の一等国といってよい。

 スミレ、すなわち Viola mandshurica W.Beck. は宿根草しゅっこんそうで、葉は一株に叢生そうせい長葉柄ちょうようへいがあり、葉面ようめんは長形で鈍鋸歯どんきょしがある。葉と同じ株から花茎かけいいて花が咲くのだが、花は茎頂けいちょうに一輪き、側方そくほうに向こうて開いている。花茎にはかならずその途中に狭長きょうちょうほうがほとんど対生たいせいしていており、花には緑色の五萼片がくへんと、色のある五花弁かべんと、五雄蕊ゆうずいと、一雌蕊しずいとがある。花茎は一株から一、二本、えた株では十本余りも出ることがある。そして濃紫色の花が、いつも人目ひとめくのである。

 五へんの花弁中、下方の一花弁には、うしろに突き出たきょと称するものを持っている。元来、このスミレの花は虫媒花ちゅうばいかなれども、今日ではたいていのスミレ類は果実がみのらない。そして花の済んだ後に、微小なる閉鎖花へいさかがしきりに生じて自家受精をなし、く果実ができる特性がある。ゆえにスミレの美花びかはまったくむだに咲いているわけだ。しかしここにいう Viola mandshurica W. Beck. のスミレは、その常花じょうかの後で能く果実の稔っているものを見かけることがある。このスミレもその後では、しきりと閉鎖花によっての果実が続々とできるのである。

 いったい、スミレの花は昆虫に対し、とても巧妙にできている。まず花は側方そくほうに向いているので、昆虫が来て止まるに都合がよい。花弁は上の方に二へん、両側に二片、下の方に一片がある。そしてこの一片の後方に一つの距のあることは、前に記したとおりである。

 花が開いていると、たちまち蜜蜂のごとき昆虫の訪問がある。それは花の後ろにある距の中のみつを吸いに来たお客様である。さっそく自分の頭を花中へ突き入れる。そしてそのくちばしを距の中へ突き込むと、その距の中に二つの梃子てこのようなものが出ていてそれに触れる。この梃子ようのものは、五雄蕊ゆうずい中の下の二雄蕊から突き出たもので、昆虫の嘴がこれに触れてそれを動かすために、雄蕊のやくが動き、その葯からさらさらとした油気のない花粉が落ちて来て、昆虫の毛のある頭へ降りかかる。

 そしてこの昆虫がよい加減みつを吸うたうえは、頭に花粉をつけたままこの花を辞し去って他の花へ行く。そして同じく花中へ頭を突き込む。その時、前の花から頭へつけて来た花粉を今度の花の花柱かちゅう、それはちょうど昆虫の頭のところへ出て来ている花柱の末端の柱頭ちゅうとうへつける。この柱頭には粘液が出ていて、持って来た花粉がそれに粘着する。花粉が粘着すると、さっそく花粉管が花粉より延び出て、花柱の中を通って子房しぼうの中の卵子に達し、それから卵子が生長して種子となるが、それと同時に子房は成熟して果実となるのである。

 実にスミレ類は、このように昆虫とは縁の深い関係になっているのである。しかしかく昆虫に努力させても、花が果実を結ばず無駄むだ咲きをしているものが多いのは、まことにもったいなき次第である。それはちょうど水仙の花、ヒガンバナの花などと同じおもむきである。

 スミレの葉は花後に出るものは、だんだんとその大きさを増し、形も長三角形となって花の時の葉とはだいぶ形が違ってくる。

 スミレの果実は三殻片かくへんからなっているので、それが開裂するとまったく三つの殻片に分かれる。そしてその各殻片内に二列に並ぶ種子を持っている。殻片が開いたその際は、その種子があたかも舟に乗ったように並んでいるのだが、その殻片がだんだんかわくと、その両縁が内方に向こうて収縮、すなわち押しせばめられ、ついにその種子を圧迫して急に押し出し、それを遠くへ飛ばすのである。なんの必要があってかく飛ばすのか、それは広く遠近の地面へ苗をえさせんがためなのである。

 またそれのみならず、その種子には肉阜にくふ「カルンクル」と呼ぶ軟肉が着いていて、これがありの食物になるものだから、その地面に転がっている種子を蟻が見つけると、みなそれをわが巣に運び入れ、すなわちその軟肉を食い、その堅い種子をばもはや不用として巣の外へ出し捨てるのである。この出された種子は、その巣の辺で発芽するか、あるいは雨水に流され、あるいは風に飛んで、その落ちつく先で発芽する。かくてそのスミレがそこここに繁殖することになる。このように、この肉阜が着いている種子はクサノオウ、キケマン、タケニグサなどのものもみなそうで、いずれもみな蟻へのごちそうを持っているわけだ。かく植物界のことに気をつけると、なかなかおもしろい事柄が見いだされるのである。

2021年3月31日

春菜摘み

野良坊菜と別所堂山古墳 春分/03.31 上州藤岡

野良坊菜と別所堂山古墳 春分/03.31 上州藤岡

黄砂の影響か霞がかってたけど暖かな春の日でした。春菜摘みを三首あげとくだよ (^-^)

巻第十 煙を詠む

1879春日野かすがのけぶり立つ見ゆ
をとめらし春野のうはぎ摘みてらしも

  春日野に煙が立ちのぼるのが見える。おとめらが春野のウハギを摘んで煮ているに違いない。うはぎ「ウハギ」はヨメナ。春、その若芽を摘んで食用にする
  春の初めにおとめたちが野山に出て、若芽を摘んで共食きょうしょくし、成女戒を受ける行事があった。そのさまを想像している

巻第ニ 讃岐狭岑嶋視石中死人柿本朝臣人麻呂作歌

221妻もあらばみてげまし
沙彌さみの山のうはぎ過ぎにけらずや

  もしそばに妻でもいたら摘んで食べもしように。沙彌の山の野のヨメナは食べる盛りが過ぎてしまった…

巻第ハ 尾張連をはりのむらじの歌 名闕名を欠く

1421春山の咲きのををりに 春菜はるな摘むいも白紐しらひも
見らくしよしも

  春山の花の咲き乱れている所で、春の若菜を摘んでいる娘たちの着物の白い紐を見ることはよいものだ
  「ををり」は花がたくさん咲いて枝のたわむこと…

2021年3月30日

オオミヤスミレかも/03.29

昨日は初夏の陽が照りつけ軽々と25℃を突破した暑い日でした。で、染井吉野がそろそろ見頃かもと七輿山古墳までひとっ走り。て、10分ほどなんだけどね…

ここの桜はみんな老木です。染井吉野は50年とかで、心配してた頃もあったけど、花弁が重なり合うようにして咲く、艶やかで元気いっぱいの桜花は健在でした。ふんなで、日本タンポポや立坪スミレ、冠雪の浅間山などを撮りつつ後円部から前方部へと歩きました。

上毛新聞 2020/12/01
ヤマト王権で重要地位 藤岡・七輿山古墳 全長150メートル超 同時期で国内3位の規模
↓ 紙面から引用

継体天皇支えた有力豪族か
 同時期の古墳を比較すると、531年に没した継体天皇の墓とされる全長約190メートルの「今城塚古墳」(大阪府高槻市)が最大。七輿山は継体天皇と姻戚関係にある尾張氏の墓とされる151メートルの断夫山だんぷさん古墳(名古屋市)と並ぶだけでなく、同じ設計図で造ったと思われるほど形状も相似している。
 歴博の右島和夫特別館長によると、越前(福井県)から皇位に就いた継体天皇の政治的基盤は東国にあり、七輿山の被葬者は新しい王統を支えた有力豪族との見方がある。
 右島さんは「東国の勢力は王権にとって親衛隊的な、軍事的な基盤になったと考えられる。七輿山ができた年代は、ヤマト王権が東国に直轄地屯倉みやけを設け、畿内と東日本の関係が深くなる時期とも近い。この時期になぜ国内有数の古墳があるのか。興味深い」と話す。

↑ ここまで、紙面から引用

日当たり時間の永い前方部の桜たちはもう満開でした。そこにヒヨドリが次々とやってきて桜花を啄んでは飛び去っていきました。長閑な春のひと時でした。

戻りながら竹沼に寄りました。周囲4km、2千本ほどの染井吉野が植えてあります。七輿山の桜よりは若木です。こっちは蕾が多めでまだ7部咲きくらいだったかも…
陰っちゃったけど撮っとこうか、と歩きました。たら、2輪、1輪、また2輪とスミレに逢えました。まっ、こんなもんでよか…、と再び歩き始めました。たらね、8輪咲きで蕾を3つ持っている大株がいました。スミレにしては緩んだ姿だし、ノジにしては華やか過ぎるし… あれ、これが、オオミヤスミレ(スミレxノジ)… ふんなで何枚か撮ってきてモニターしてるところです。それなりの情報はあるんだけどハッキリしません。物臭狸に訊いてみるか… (´ー`)