2024年3月21日

霞たちこのめもはるの雪ふれば/03.21

赤城山に雲が

赤城山に雲が… 03.21/2024 春分 上州藤岡鮎川

古今集 春歌上 九番 きのつらゆき

霞たち このめもはるの 雪ふれは
  花なきさとも 花そちりける

詞書は「ゆきのふりけるをよめる」。古今集の解説書てぇと、掛詞や見立とか和歌技法の事ばかりで、読んでもチンプンカンプンじゃ。それに古語も知りません。ふんじゃが、狸流で漢字交じりで書いてみましたとさ。

霞たち木芽このめもはるの雪ふれば
  花なき里も花ぞ散りける

あっ、歌意は「霞がかり木の芽もふっくら芽吹く春です。そんな春にも雪がふります」。下句は雪を花に見立て「まだ花が咲かない里が花が散ってるようだ」てなとこかと…
でね、雪を花に見立てるなんでトンデモナイと叫んだお方がいたとか… そのお方、万葉集は好んでましたね。大伴旅人の短歌を貼っとくだよ。

万葉集 巻五 梅花歌卅二首より

0822 わが園に梅の花散る
  ひさかたの天より雪の流れ来るかも

和何則能尓わがそのに 宇米能波奈知流うめのはなちる 比佐可多能ひさかたの
  阿米欲里由吉能あめよりゆきの 那何列久流加母ながれくるかも

3月21日は日野谷で壇香梅、油瀝青、花猫の目などが撮れました。で、トップページをつくったとさ