2021年4月20日

ヒメコウゾ

ヒメコウゾ 穀雨/04.20 上州吉井牛伏山 ヒメコウゾ 穀雨/04.20 上州吉井牛伏山 ヒメコウゾ 穀雨/04.20 上州吉井牛伏山

赤い小さな雌花と黒い雄花がついてます。雌雄同株のヒメコウゾです (^-^)

2021年4月18日

ヒゴスミレ

ヒゴスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山

標高800m地帯に自生しているヒゴスミレ。撮れました "ヽ(´▽`)ノ

オトメスミレ

オトメスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山 オトメスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山 オトメスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山

乙女オトメニオイ立坪タチツボスミレから乙女スミレたちの処へちょい移動。30輪ほど咲いていました。ほとんどが距に色がでる立坪スミレの白花品に見えました。ほかに数輪だけど距に色がないように見える白花シロバナ立坪スミレぽいお方や、丸みのある花で乙女匂立坪スミレに見える花も混じっていました。

オトメニオイタチツボスミレ

オトメニオイタチツボスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山 オトメニオイタチツボスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山 オトメニオイタチツボスミレ 清明/04.18 上州藤岡奈良山

今季は匂立坪ニオイタチツボスミレとよく出逢います。ニオイタチツボスミレ 春分/03.26 上州藤岡下日野とツィートしたのが最初だったかと… 花の色と丸っぽい形、明るい紫条で匂立坪スミレとピンときて花茎の毛や丸みを帯びた葉も写しました。で、乙女オトメスミレとよんでいる花があります。距に色がでている立坪タチツボスミレの白花品です。匂立坪スミレにも白花品があって白花シロバナ匂立坪スミレとよばれているようです。で、白花匂立坪スミレの距に色がでていると乙女匂立坪スミレとなります。あっ、花屋さんの勝手呼びじゃなくてきちんとした学名をもった花です (´ー`)

米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
学名:Viola obtusa Makino f. hemileuca Sugim. 和名:オトメニオイタチツボスミレ

いつも花色と紫条から匂立坪スミレと同定しています。見れば判るお方なんです。ですが乙女匂立坪スミレには色も紫条もありません。神のごとき同定をするツイッターの方々とお友達になりたい… と思ったとさ (°-°

2021年4月17日

イタヤカエデ/04.15

イタヤカエデ 清明/04.15 上州藤岡上日野 イタヤカエデ 清明/04.15 上州藤岡上日野

鮎川沿いの県道を赤久縄あかぐな山へと走りました。耳二みみふたツ山への分岐を直進したあたりでした。河原からすっくと立っている高木が黄金色に輝いてました。あっ、イタヤカエデだ!、とピンときて停車。が、狭い県道です。さらに待避所までちょい走りし、車を置いて戻ってきました (^-^)

春の陽射しがたっぷりと降りそそいでいて青い空にカエデらしからぬ黄色の花と葉の緑色。まさに春景色… そこに胡桃が枝を伸ばして雄花序を垂れ下げ始めてました。まもなく雌花が咲き始めるかも… なんかもう初夏かな… 撮りながらふと思いました "ヽ(´▽`)ノ

2021年4月15日

タチツボスミレで…

タチツボスミレで… 清明/04.15 上州藤岡奈良山 タチツボスミレで… 清明/04.15 上州藤岡奈良山

雨の土曜日となりました。連日の100ショット超えです。「さくら」も「すみれ」もドッサリと溜まってます。ツィートしながらブログばいきます (´ー`)

多種のすみれたちが咲く奈良山に着きました。で、目についた日陰ヒカゲスミレや叡山エイザンスミレなどをパチリ。立坪タチツボスミレの観察を始めたら、丸っぽい葉と花茎かけいに毛をもつお方が2輪で咲いていました。ひょっとして交雑の丸葉立坪マルバタチツボスミレ(ニオイxタチツボ)かとパシャリ。が、花に匂立坪ニオイタチツボスミレの気配なし… 立坪スミレとよんどくとさ(ρ_;)

2021年4月12日

ニオイタチツボスミレ

ニオイタチツボスミレ 清明/04.12 上州藤岡緑埜 ニオイタチツボスミレ 清明/04.12 上州藤岡緑埜 ニオイタチツボスミレ 清明/04.12 上州藤岡緑埜

そろそろレンズまわりを掃除せんとな… 一段絞りまでならともかニ段以上はモロばい… (°-°;
で、3枚とも差し替えました。写真としては面白くないけど、きょ花茎かけいの毛、それと葉もそれなりに写ってます。紫条しじょうのあたりが同定ポイントです。匂立坪ニオイタチツボスミレに見えると思うんだけどね。しかし、普通の写真になっちゃって、つまらんかも…(ρ_;)

2021年4月9日

アケボノスミレ

アケボノスミレ 清明/04.09 上州吉井牛伏山 アケボノスミレ 清明/04.09 上州吉井牛伏山 アケボノスミレ 清明/04.09 上州吉井牛伏山

コナラを撮りながら牛伏山まで走りアケボノスミレを撮ってきました。

2021年4月7日

スミレx???

スミレx??? 清明/04.07 上州藤岡 スミレx??? 清明/04.07 上州藤岡 スミレx??? 清明/04.07 上州藤岡

今季は開花が早い「すみれ」たちです。もう平林寺ヘイリンジスミレが咲いてるだろうとやってきました。観察しつつ20ショットほどしてタブレットでモニターです。が、なんか、花は平林寺スミレぽいんだけど、葉が平林寺スミレらしくないのばかりです。しょうがなくて「スミレで…」と撮って出しをしました (^-^)

未練がましく花狙いで、さらに10ショットほど… で、隣の雑木林を歩いて、ちょちょいと小楢コナラ藪人参ヤブニンジン紫華鬘ムラサキケマンなどをパチって帰ってきました。

パソコンに今日のフォルダを作ってカメラから流し込んでモニター。スミレとよべない花ばかりです。かと言って平林寺スミレにも見えません。雑じゃ、交雑じゃ、片親はスミレ。狸は吠えまくっとります。うるせぇよ! しょうがなくスミレの交雑種をぐぐりまくって、もうヘロヘロばい。

近くでヒメスミレ、野路ノジスミレ、アカネスミレはよく見ています。姫ならヘイリンジ、野路ならオオミヤ、茜ならアスマスミレとよばれています。それとも、鉾葉ホコバスミレみたいに別の名があるとか…

急遽のブログです。観察を続け新しい情報を調べ、答がでたらそのときにまた… (°-°;

2021年4月5日

エイザンスミレ

エイザンスミレ 清明/04.05 上州藤岡下日野 エイザンスミレ 清明/04.05 上州藤岡下日野 エイザンスミレ 清明/04.05 上州藤岡下日野

5日は丸葉マルバスミレ、白花シロバナ立坪タチツボスミレ、ニオイ立坪タチツボスミレ、アケボノスミレなどと逢えました "ヽ(´▽`)ノ
で、最後に3株4輪咲きの叡山エイザンスミレが撮れました。数日前に、ピンクの花を咲かせるスミレを桃花小菫ももばなこすみれで販売してました。園芸業界の呼び名なのかも… あっ、ここの叡山スミレは4輪とも桃花叡山とよびたいような艶やかな花でした。なんせ大輪咲きの叡山スミレです。なんか花壇の花を撮ってる気になっちゃって… あげときます (^-^)

2021年4月2日

アリアケスミレ/04.01

アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡 アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡 アリアケスミレ 春分/04.01 上州藤岡

有明アリアケスミレは本州、四国、九州に分布しているようです。なんか、白金シロカネスミレ似だとかで、太くて短い距を撮っときたい、と思いつつ、また正面からだけになっちゃいました。狸地域だと、ここでしか視ない「すみれ」です。それと蝶の食草になるとかで容易に入手できる有明スミレです。一株を3枚貼りであげときましたが、ひょっとすると園芸種かもしれません。あっ、昨日のスミレ、さっきの姫スミレと同じ日のパチリです (´ー`)

ヒメスミレ/04.01

ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡 ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡 ヒメスミレ 春分/04.01 上州藤岡

春分の3月24日に隣町の植栽地でカタクリをパチリ。そのまま「さくら」と黒熊の枝垂れ桜をパチって、さぁ、緑埜の江戸彼岸桜を視とかねばと、ちょい走り。で、パチリだして、これ、江戸彼岸桜じゃないなと(たぶん、大山ザクラかと)… ふんで、ちょい移動で金井まで… で、小スミレをパチリ。春分になっての初すみれでした (´ー`)

さくら狙いで出ては野路スミレ、立坪スミレ、雛スミレ、葵スミレ、匂立坪スミレ、緑三ッ森スミレ、牧野スミレ、麓スミレ、叡山スミレ、園芸逸出のスミレ、大宮スミレなどを撮ってます。で、3月31日でした。去年パチった有明姫スミレが生きてるかとやって来ました。たら、有明スミレと姫スミレは咲いてたんだけど、有明姫スミレの姿なし。絶えちゃったんか、盗み採られちゃったんか… (°-°;

翌日は月が改まって4月1日でした。姫スミレ(トップに3枚であげときました)と有明スミレを撮り、有明姫スミレや〜い、とブラブラ… たらね、なんと、スミレが2輪で咲いてました。あっ、昨日のお方です。でね、なんか「すみれたち」が早咲きしていると感じてます。てか、「さくら」もカタクリも早かったです。今年は早咲きの春なのかも… (^-^)

2021年4月1日

スミレ

スミレ 春分/04.01 上州藤岡

月が改まって4月1日。もうスミレが咲いてました。さくらは散り始めちゃったけどね (°-°;

スミレ『植物知識』  牧野富太郎

 春の野といえば、すぐにスミレが連想せられる。実際スミレは春の野に咲く花であるが、しかし人家の庭には栽培してはいない。万葉歌の中にはスミレが出ているから、歌人かじんはこれに関心を持っていたことがわかる。すなわちその歌は、「春の野にすみれ摘みにと来し吾ぞ、野をなつかしみ一夜宿にける」である。

 スミレは今、いろいろのスミレの種類を総称するような名ともなっていれど、その中で特にスミレというのは、スミレ品類中一等優品で、濃紫色のうししょくの花を開く無茎性むけいせい叢生種そうせいしゅの名であって、これを学名では、Viola mandshurica W.Beck. といっている。満州「中国の東北地方一帯」にも産するので、それで mandshurica「満州の」という意味の種名がついている。

 そして日本にはスミレの品種が実に百種ほど「変種を入れるとこれ以上」もあって、これがみなスミレ属 Viola に属する。これによってこれをれば、日本は実にスミレ品種では世界の一等国といってよい。

 スミレ、すなわち Viola mandshurica W.Beck. は宿根草しゅっこんそうで、葉は一株に叢生そうせい長葉柄ちょうようへいがあり、葉面ようめんは長形で鈍鋸歯どんきょしがある。葉と同じ株から花茎かけいいて花が咲くのだが、花は茎頂けいちょうに一輪き、側方そくほうに向こうて開いている。花茎にはかならずその途中に狭長きょうちょうほうがほとんど対生たいせいしていており、花には緑色の五萼片がくへんと、色のある五花弁かべんと、五雄蕊ゆうずいと、一雌蕊しずいとがある。花茎は一株から一、二本、えた株では十本余りも出ることがある。そして濃紫色の花が、いつも人目ひとめくのである。

 五へんの花弁中、下方の一花弁には、うしろに突き出たきょと称するものを持っている。元来、このスミレの花は虫媒花ちゅうばいかなれども、今日ではたいていのスミレ類は果実がみのらない。そして花の済んだ後に、微小なる閉鎖花へいさかがしきりに生じて自家受精をなし、く果実ができる特性がある。ゆえにスミレの美花びかはまったくむだに咲いているわけだ。しかしここにいう Viola mandshurica W. Beck. のスミレは、その常花じょうかの後で能く果実の稔っているものを見かけることがある。このスミレもその後では、しきりと閉鎖花によっての果実が続々とできるのである。

 いったい、スミレの花は昆虫に対し、とても巧妙にできている。まず花は側方そくほうに向いているので、昆虫が来て止まるに都合がよい。花弁は上の方に二へん、両側に二片、下の方に一片がある。そしてこの一片の後方に一つの距のあることは、前に記したとおりである。

 花が開いていると、たちまち蜜蜂のごとき昆虫の訪問がある。それは花の後ろにある距の中のみつを吸いに来たお客様である。さっそく自分の頭を花中へ突き入れる。そしてそのくちばしを距の中へ突き込むと、その距の中に二つの梃子てこのようなものが出ていてそれに触れる。この梃子ようのものは、五雄蕊ゆうずい中の下の二雄蕊から突き出たもので、昆虫の嘴がこれに触れてそれを動かすために、雄蕊のやくが動き、その葯からさらさらとした油気のない花粉が落ちて来て、昆虫の毛のある頭へ降りかかる。

 そしてこの昆虫がよい加減みつを吸うたうえは、頭に花粉をつけたままこの花を辞し去って他の花へ行く。そして同じく花中へ頭を突き込む。その時、前の花から頭へつけて来た花粉を今度の花の花柱かちゅう、それはちょうど昆虫の頭のところへ出て来ている花柱の末端の柱頭ちゅうとうへつける。この柱頭には粘液が出ていて、持って来た花粉がそれに粘着する。花粉が粘着すると、さっそく花粉管が花粉より延び出て、花柱の中を通って子房しぼうの中の卵子に達し、それから卵子が生長して種子となるが、それと同時に子房は成熟して果実となるのである。

 実にスミレ類は、このように昆虫とは縁の深い関係になっているのである。しかしかく昆虫に努力させても、花が果実を結ばず無駄むだ咲きをしているものが多いのは、まことにもったいなき次第である。それはちょうど水仙の花、ヒガンバナの花などと同じおもむきである。

 スミレの葉は花後に出るものは、だんだんとその大きさを増し、形も長三角形となって花の時の葉とはだいぶ形が違ってくる。

 スミレの果実は三殻片かくへんからなっているので、それが開裂するとまったく三つの殻片に分かれる。そしてその各殻片内に二列に並ぶ種子を持っている。殻片が開いたその際は、その種子があたかも舟に乗ったように並んでいるのだが、その殻片がだんだんかわくと、その両縁が内方に向こうて収縮、すなわち押しせばめられ、ついにその種子を圧迫して急に押し出し、それを遠くへ飛ばすのである。なんの必要があってかく飛ばすのか、それは広く遠近の地面へ苗をえさせんがためなのである。

 またそれのみならず、その種子には肉阜にくふ「カルンクル」と呼ぶ軟肉が着いていて、これがありの食物になるものだから、その地面に転がっている種子を蟻が見つけると、みなそれをわが巣に運び入れ、すなわちその軟肉を食い、その堅い種子をばもはや不用として巣の外へ出し捨てるのである。この出された種子は、その巣の辺で発芽するか、あるいは雨水に流され、あるいは風に飛んで、その落ちつく先で発芽する。かくてそのスミレがそこここに繁殖することになる。このように、この肉阜が着いている種子はクサノオウ、キケマン、タケニグサなどのものもみなそうで、いずれもみな蟻へのごちそうを持っているわけだ。かく植物界のことに気をつけると、なかなかおもしろい事柄が見いだされるのである。