2024年12月25日
2021年4月15日
2020年2月15日
ツボスミレの「ツボ」植物記
ツボスミレの「ツボ」
スミレ講釈『植物記』牧野富太郎
昔からツボスミレの名があってよく歌に読み込れている。例えば「山ぶきの咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり」あるいは「茅花ぬく浅茅が原のつぼすみれ今盛りなり吾が恋ふらくは」などがこれである。このツボスミレの名は今日植物学界ではある一種の小白花を開くスミレに限り用いられていれど、元来はこの昔からいうツボスミレは紫の花が咲き、庭先きから野辺へかけてのスミレの一種を指した名である。
人に依りてはツボはその花が莟める形で、宛かも壺に似ているからツボスミレだと解いていれど、私は既に往時のある識者が言っている様にこれは庭に生えているスミレの意であると思う。つまりツボスミレの場合のツボは庭先きにつづいた野も一緒に含めて言ったものである。
ツボはかの源氏の桐壺のツボと同様まずは庭の事だと思っていればよい。今日では庭の事をツボといっている処は少ないが、私の郷国の土佐では昔の名が遺っていて、なお今日でも庭先きの事をツボと呼んでいる。聞く所によれば名古屋辺でもそうであるそうな。しかし庭といっても樹木を植え込んだ庭園の事では無くて家の前の広場すなわち坪である。例えば「麦をツボへ干す」、「子供がツボへ蓆を敷て遊ぶ」、「ツボで独楽を舞わす」などと言わるるツボである。
ある広さを有するツボすなわち坪もツボスミレのツボも同意義であると言っても別に差支えない。
ツボスミレは昔始めは手近かな庭先きに生えている者を見てそうその名を呼んだものだろうが、しかし後ちに野辺で同様見出されてそれをやはりツボスミレといっても、あえて何んの不都合もありはしない。それは丁度カワホネが川で無い池に生えていてもやはりカワホネでイケホネとはいわぬと同じ事、また山ザクラが野の在てもやはり山ザクラで野ザクラとはいわぬと異ならないのである。
彼の繖形科品のツボクサは坪クサすなわち庭クサの意で、この草も庭先きの地などに生えるからそういうのである。しかるに『大言海』に「其花、形、靫ニ似タレバ名トスト云フ」とあるのはその解の正を得たものではない。そしてツボクサの花は決して靫には似ていない。
〔補〕今日植物学者のいっている小白花のツボスミレは実はその名を間違えている。そしてこれをそういい出したのは田中芳男、小野職慤の両氏で、それは明治七年頃である。またタチツボスミレも不要な和名でこの者は万葉歌にもあるツボスミレで宜しい。すなわち紫花を開く普通なスミレである。このツボスミレの名を今日植物学者は前述の様に小白花品をそういっているのは悪るい。これは如意スミレというものである。
『スミレ講釈/植物記』牧野富太郎、青空文庫ファイルからです (^-^) 投稿:2021.03.14
2019年4月13日
2017年6月13日
タチツボスミレ/06.13 赤久縄山
タチツボスミレ 芒種/06.13 上州赤久縄山
小糠雨の中、超早起きして赤久縄山へ行ってきました。まず、草橘を撮り、ちょっと行った登山口で舞鶴草を撮っただけで引き返しちゃいました。傘をさして登る気になれません。途中、まだ咲いていた姫空木を撮って、さらに管理棟まで戻り、咲き残っていた栃ノ木をパシャリ。また来るよ、と御荷鉾スーパー林道へ下っちゃいました。
たらね、神の丘の手前で山紫陽花の下に青い小花が見えました。STOPクサイナ号です。で、数歩近づいたら小さい立坪菫のように見えました。ありゃ、ひょっとしてエゾノタチツボスミレ(蝦夷立坪菫)とドキッです。 ( °o° ) エー
1989藤岡市史自然目録編スミレ科に、エゾノタチツボスミレ(イヌスミレ)、産地:鮎川源流部、と記載があります。さっきググッたら136件ヒットしました。「日本のレッドデータ検索」では9県で絶滅危惧種でしたが群馬県は含まれていません。どうも、全国的にはやや数が少ない程度で、そう珍しい花ではないようです。ですが、狸君は蝦夷立坪菫を観たことがありません。まして、此処は鮎川源流部です。それで、ドキッだったんです。 (^-^)
ふんなで写真でしか知らない蝦夷立坪菫です。ですが、この花、姿を観て立坪菫と気づきました。蝦夷立坪菫ならもっと草丈があるはずなんです。 ?^.^?
この立坪菫は側弁基部と距の白いタイプで全体的に小型でした。花は中輪の小輪、葵菫くらいでした。なんか、姫大立坪菫とよんでみたいような花でした。中輪咲きだったら日野谷でよく観ていたタイプです (ё_ё)キャハキャハ
三年寝ていた狸君は桜花で目覚めました。それから、すみれ達パチリといったんで、早春の花がちと少ない今シーズンの狸ん家です。が、まぁ、狸地域のすみれ達はほとんど撮れたし、スミレ、肥後菫、桜菫と新自生地も見つけました。目覚めにしては上出来のシーズンだったかもね。ふんなで、今日の立坪菫を何枚か貼っときました。右のサムネイルをベストショットに選びました。柱頭が曲がって。。。
2017年5月13日
立坪菫/04.15 猪田
雨でパチリに行けませんでした。で、昨日の蛍葛を書き直しました。ここは4月15日に猪田の路傍に咲いていた立坪菫でいきます。蛍葛ブルーにひけをとらない立坪菫ブルーです。でね、画像倉庫があふれちゃうくらい、すみれたちがいます。季節に逆行しちゃいますが、ぽちぽちと貼ってぎます。 (^-^)
いま見ると丸葉立坪菫にも見えます… 悩ましいお方です。2021.03.09
2014年1月25日
小寒の立坪菫
寒すみれ 01.25/小寒 上州桜山
曇っていたせいか最低気温は1.4℃と冬日をまぬがれて、最高気温は10.6℃と寒中にしては暖かな日でした。で、昨日のことなんですが、風呂を沸かそうと蛇口をひねったら水がでません。あれ、凍っちゃったんか、はたまた料金未納で給水停止か、とよぎったんですが、どちらも違うようです。しょうがなくアニメ犬夜叉なんぞを観てたら、いつのまにか寝ちゃいましただ。 (* ̄。 ̄*)。。。oO
で、さっき、地元紙を覗いたら「水道管破損で1万4900世帯断水 藤岡」とありました。狸ん家のことです。なんか、三本木で重機が水道管を破損し「午後6時から周辺の約2900世帯が断水、午後8時40分から市街地も含め計1万4900世帯が断水した」と載っとりました。なんか、春を謳歌しているが如きの狸ん家の土建業者たち、ちょっと張り切り過ぎたんかもね。 (=^_^=) ヘヘヘ
ふんなで、寒の入り(7日)に桜山で撮った立坪菫です。春なら側弁を前に突き出して、へら型をした唇弁をした立坪菫を多く見る桜山です。
この時季だと霜なんかでボロボロの姿になってることが多い寒すみれたちです。この日は盛りの頃のような姿を見たんで数枚ほど撮ってきました。
ただ、寒桜の根に邪魔されて思う角度では撮れなかったんですけどね。アマピンですが、もう一枚貼っときます。あっ、おなじ立坪菫です。 (´Д`) フゥ