2026年6月11日

ヤブムラサキ 06.11 高山

ヤブムラサキ

雑節の入梅です。“暦の上で梅雨の季節に入る日を指します。太陽の黄経が80度に達する日とされ、毎年6月11日頃にあたります。実際の気象庁の梅雨入りつゆいりとは異なり、農作業の目安として定められた日本の伝統的な暦日です”by Gemini「ジェミニ」。

高山でキササゲ、ヤブムラサキ「藪紫」、スイカズラ「吸葛」、山アジサイをパチリと。牛秣うしまぐさの廃道でムラサキシキブ「紫式部」、オオシロモンセセリ「大白紋挵」を撮って帰ってきました。あっ、途中、三本木さんぼぎで、たわわに稔っていた黄梅も撮りました。エックスは4ポストでした。

ヤブムラサキ ヤブムラサキ「藪紫」/三河の植物観察 mikawanoyasou.org
秋分の頃になれば紫に色づいた実が見られます。ただ、ムラサキシキブ「紫式部」より実の数が少なくてヤブムラサキと気付きます。花が少ないんで実も少ないヤブムラサキです。

花については“花は葉の下につき、小さな紅紫色の集散花序。花冠は筒部が短く、先が4裂する。雄しべ4個、雌しべ1個。萼は4深裂する”とか。要点を簡潔に書いてますね。あっ、黄色が雄蕊オシベで白が雌蕊メシベです。たぶん (^-^)

2026年6月9日

ホタルブクロ 06.09 高山

ホタルブクロ ホタルブクロ

曇りで真夏日予報。3日ぶりにパチリしてきました。まず、庚申山で赤芽柏アカメガシワの雄花を撮り、さらに下って栗の雄花、雌花、立葵と撮り、コンビニで食糧を調達して、食べながら高山まで走りました。サブ機でキササゲを多写し上組まで移動しました。たらね、ホタルブクロ「蛍袋」が10株ほど咲いてました。さらに椚山くぬぎやまへ移動し、日本ヤマナシを撮って、キササゲの処まで戻りました。で、キササゲの高木を数ショットして帰ってきました。写真するって楽しいね (^-^)

ホタルブクロ ホタルブクロ「蛍袋」/三河の植物観察 mikawanoyasou.org
ホタルブクロは日本全土で見られる在来種です。東北地方南部から奈良県まではヤマホタルブクロ「山蛍袋」も分布しているとか。観察者からは萼片がくへんが反り返っているから蛍袋、盛り上がってるだけだから山蛍袋とか聞きます。

撮ってるだけの狸君です。撮り始めると萼片の形など忘れちゃいます。今日もこの角度なら萼片が写るだろうで撮ってきました。いま見たら萼片が反り返っていたんで蛍袋ホタルブクロでした。がね、三河の植物観察さんは“変種のヤマホタルブクロは萼に毛がなく、萼片の付属体がなく、湾入部分がふくらむだけ”と書いてます。ヤマホタルブクロを撮ったら、ガクが無毛で反り返りなし、山蛍袋ですと…

「ホタルブクロ 花の色」で検索したら“白、淡い紅紫色、濃い紅紫色、紫色”が一般的とか。狸地域の蛍袋は山野では紅紫色の花が普通です。珍しく白い花を見たんで左上のサムネイルに使いました。庭先の蛍袋は白花が普通です。梅雨の晴れ間を狙って山蛍袋探し、できるかな、、、

2026年6月6日

ハルユキノシタ 06.06 高山

ハルユキノシタ ハルユキノシタ

曇り時々晴れの夏日予報でしたが、午後から晴れ間が連続し最高気温25℃で真夏日となりました
二十四節気は今日から芒種ですね。麦の収穫に田植えの準備とテンテコマイ。土日メインの近代農業です。降らないでよかったです。で、昨日、県道端でチラ視したハルユキノシタ狙いで高山に往きました。胡桃の下にハルユキノシタが50株ほど群生しています。撮りやすい株の前に座り込んでパシャリ、パシャリとやってきました。以下に見た感じをメモしときます (^-^)

ハルユキノシタ

ハルユキノシタ ハルユキノシタは長方形の集散花序になります。トップ画像の右側を見てください。上の3枚の小さな花弁は白色で基部よりに黄色の斑が2つあります。葉は緑で白の斑紋がありました。

ユキノシタ

ユキノシタ ユキノシタは三角形をした円錐花序になることが多いです。3枚の花弁は桃色で濃紅色の斑があります。葉は赤みを帯びることが多いですが、今回のハルユキノシタの葉のようなタイプも見かけます。

2026年6月5日

サワギク「沢菊」/06.05 高山

サワギク
サワギク

曇り時々晴れで夏日予報でした。昨日はブログに係りっきりでへのポストもなし。キササゲの様子を見て、なんかパチったらポストしようと高山へ行きました。たらね、キササゲ、ウリノキ、サワギク、ウシハコベ、ハナイカダと撮り、サブ機でクサイチゴ、ウワミズザクラも撮っちゃいました。で、最後にマタタビの両性花が撮れました。しかもカノコガのおまけつき…

あっ、サワギク「沢菊」でした。薄暗い林縁でヒマワリのような小さい花を咲かせるお方です。別名のボロギク「襤褸菊」は、花が終わった後にできる種子(痩果)につく白い綿毛(冠毛)がボロ「襤褸」に見えるからだとか。また、やや黒味を帯びた羽状に深裂する葉も魅力的です。花よし、葉よし、姿よし、、、(^-^)

2026年6月1日

キササゲ 06.01 高山

キササゲ

キササゲ 月が改まって今日から6月です。予報を覗いたら晴れで真夏日となっていました。で、キササゲを見とこうと三名川沿いを走りました。昨日の帰りに河原に住み着いている3メートルほどの若いキササゲを見ていて、花の感じが写せるかなと、、、

キササゲ「木大角豆」は大陸原産の史前帰化種です。別名もカミナリササゲ、カワギリ、ヒサギ等といくつかあり、また、果実が薬として利用されてきたことがあるようです。どうやら、いにしえから身近な植物だったようですね。

キササゲ/ウィキペディアの同属植物にアメリカキササゲ、トウキササゲ、オオアメリカキササゲとあり、トウキササゲ以外は花の写真も見られます。でね、本記事のキササゲとは異なった花でしたよ。葉だ、姿だと云ったって花のヨリで見分けてる狸君ですとさ (^-^)

万葉集 12/3127 羇旅發思 度会わたらひの大川の辺の若久木わかひさぎ わがひさならばいも恋ひむかも by 柿本朝臣人麻呂歌集出
渡会の大川の岸辺の若ヒサギではないが、私の旅が久しくなったなら、あの子は恋しく思うであろうな

2026年5月27日

序・春の七草『植物記』

春の七草歌

せり なずな
おぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これぞ七草

和歌のスタイルで書き記されたのは
室町・足利義満の時代に編纂された
梵灯庵ぼんとうあん袖下集そでしたしゅうが初出

 春の七種ななくさを書けと言う、ハイかしこまりましたとは請合うたものの時間さえあれば如何様にも書けぬ事はないが、実白状しますと頃日どう言う訳か用事輻輳ふくそう、一つ済めばぐ次の一つ、また次の一つと一向に際限がない。チットモ心を落ち付けて筆を執る暇がない。その暇のない間を工面して苦しいけれどその然諾ぜんだくの義務を果さねばならん。仕方がないから大駆足でホンノつまらぬ事を書いてその責を果す事にしました。読んで興味を感ぜぬのは当り前でその辺どうぞゴ免候らえ。七種についてのいろいろの前座講釈はこの処抜きにして短刀直入植物の事に移ろう。

セリ   ナズナ   オギョウ   ハコベラ   ホトケノザ

スズナ:カブすなわち蕪菁。スズシロ:ダイコンすなわち蘿蔔。

2026年5月26日

セリ「水斳」春の七草

セリ・春の七草『植物記』

 セリは水斳で通常芹の字を使っているが実言うと芹一字だけでは不徹底である。セリは原頭、山足などの水に生えその白いヒゲ根を泥中に下している。採って見ると白い根が多いので故に古歌にはネジログサと称えた。溝などの中をのぞくと早春から既にそのセリが一杯に繁茂している。古人はこれを望み見てセリとはりこ迫りこして生えているからそれでそういうのだといっているが、果してそれが語原であるか否かなお再考を要する様に思う。この様に実際セリは常に密集して生えているが、考えて見るとセリにはそう生える原因が存している。セリの茎が立って梢に花の咲く時分前後モウ既にその茎の下部から四方八方に匐枝を引き長く泥面を這うている。その匐枝には多くの節がある。その各節から秋以後皆株をなして葉を萌出するのでそれで溝一杯に繁茂するのである。ツマリ株が多数に出来たのである。春にこのセリを摘む時分には最早その前年の匐枝は多くは既に腐り去っているから、そこでセリが一株一株の苗となって生えている事になる

 食う為めにセリを摘む事は昔からする事であるから古歌にはまたツミマシグサともいった。また『万葉集』に「君がため山田の沢にゑぐ採むと雪消の水に裳の裾ぬれぬ」という歌がある。このエグは人によりては今日いうクログワイだとしているが、その歌の意から見ればどうもこれはセリの事であらねばならないが今日の処私はセリにエグの一名ある事を知らない。そしてかえって前記のクログワイにはエグあるいはイゴなどの方言がある。しかしこの者ではここは都合が悪るい。

 セリの葉は分裂して多くの小葉と成っている。すなわちいわゆる複葉である。柄本に葉鞘はかまがあるがこれがこの属する傘形科の特徴である。花は白くて小さく夏に咲いて傘形花穂を成し、花後に小さい実が集り熟し落ちると仔苗が生ずる。それゆえセリは種子からも生えれば匐枝からも萌出し繁殖はなはだ盛んである。

 セリの栽培した者はよく八百屋に売っているが皆葉柄がすこぶる長い。これは水田に於て密に叢生させて作る故、上へ上へと延んでこんなに長く成っているのである。しかし野に在る者はカジケテ短いけれど香はズット高い。これを田ゼリと呼んでいる。

 さて芹の字ダガこれは斳と同じである。また菫とも同じである。しかるに今この菫を二様に使い一は水斳のセリであるが、一は通常これを菫葉として別の一種に使っている。日本の学者はその一名を旱菫すなわち旱芹というもんだからセリが陸に生えた者の様に思ってこれをハタケゼリと訓じている。そして実は菫菜なるその本物を知らなかったのである。

 右の菫菜なる者は支那、満洲、朝鮮には昔から圃に作って野菜にしていた。圃に作るから旱芹である。これは西洋にもあって西洋の者は前にはオランダミツバ「一にキヨマサニンジンという。これには一つの説話があれども今は略する」といっていたが今日ではセロリ(Celery)といって西洋野菜の一つとなっている。そして学術上の名は Apium graveolens L. である。

 菫の字は前に書いた通りの芹の字と同じで、あるいはセリに使いあるいはセロリに使うべき字面であって、決してその他の植物に用うる事は出来ないものである。しかるに世人はこれをスミレに使って平然としてスマシているのは滑稽至極で、殊更に我が無学無識を広告している様なもんダ。もし世人がスミレを支那の名で書きたければよろしく菫々菜と書くべきである。そうすればまずはスミレとなるが、菫の一字もしくは菫菜の二字では絶対にスミレとは成らないのである。