2024年4月21日

山ざくら我が見にくれば春霞…/04.04

子王山とさくら花

子王山とさくら花 04.04/2024 清明 上州藤岡下日野

古今集 春歌上   51番 よみ人しらす

やまさくら わか見にくれは 春霞
  峰にもをにも たちかくしつつ

山桜を愛でようと来たのですが霞が峰から麓まで立ちこめてます。まるで桜を隠すかのように

山ざくら我が見にくれば春霞
  峰にも尾にも立ち隠しつゝ

 

古今集 春歌上   57番 きのとものり

いろもかも おなしむかしに さくらめと
  年ふる人そ あらたまりける

詞書に「桜の花のもとにて年の老いぬることを嘆きて詠める」とあります。桜は昔のままだけど見る人は色も香も失い老いたことよと…

色も香もおなじ昔にさくらめど
  年ふる人ぞあらたまりける

清明です。咲き始めた江戸彼岸を撮ったるぞ!と箕輪に来ました。白花立坪すみれや茜すみれを撮り、肥後すみれ狙いでちょい移動したと。が、なんと急坂路で脱輪し牽引してもらう破目に(〇o〇;)

江戸彼岸のヨリとヒキ↓です

エドヒガン

4月4日に箕輪に往き子王山を撮りました。令和六年のブログ始めと書きだして4月21日に公開…

2024年3月21日

霞たちこのめもはるの雪ふれば/03.21

赤城山に雲が

赤城山に雲が… 03.21/2024 春分 上州藤岡鮎川

古今集 春歌上 九番 きのつらゆき

霞たち このめもはるの 雪ふれは
  花なきさとも 花そちりける

詞書は「ゆきのふりけるをよめる」。古今集の解説書てぇと、掛詞や見立とか和歌技法の事ばかりで、読んでもチンプンカンプンじゃ。それに古語も知りません。ふんじゃが、狸流で漢字交じりで書いてみましたとさ。

霞たち木芽このめもはるの雪ふれば
  花なき里も花ぞ散りける

あっ、歌意は「霞がかり木の芽もふっくら芽吹く春です。そんな春にも雪がふります」。下句は雪を花に見立て「まだ花が咲かない里が花が散ってるようだ」てなとこかと…
でね、雪を花に見立てるなんでトンデモナイと叫んだお方がいたとか… そのお方、万葉集は好んでましたね。大伴旅人の短歌を貼っとくだよ。

万葉集 巻五 梅花歌卅二首より

0822 わが園に梅の花散る
  ひさかたの天より雪の流れ来るかも

和何則能尓わがそのに 宇米能波奈知流うめのはなちる 比佐可多能ひさかたの
  阿米欲里由吉能あめよりゆきの 那何列久流加母ながれくるかも

3月21日は日野谷で壇香梅、油瀝青、花猫の目などが撮れました。で、トップページをつくったとさ

2023年9月19日

イトトンボ/09.04

イトトンボ
イトトンボ「糸蜻蛉」 イトトンボ「糸蜻蛉」 イトトンボ「糸蜻蛉」

9月4日の夕方でした。ドングリを撮っててイトトンボに気づきました。オートじゃ合焦しません。マニュアルに切り替えて眼力頼み。が、暑いし10ショットほどでヘロヘロに (^_^;
狸庵に戻って絵合わせしたけど、これかな程度でピッタリのお方が見つかりません。もっと、いろんな角度で撮ってこなくちゃ… しょうがないんでイトトンボとよんどきます。

イトトンボ「糸蜻蛉」 イトトンボ「糸蜻蛉」 イトトンボ「糸蜻蛉」

8月11日の高山で紅色をしたイトトンボを撮ってます。未成熟なアオモンイトトンボの雌かも

2023年8月12日

水無月二十五日の月/2023.08.11

水無月二十五日の月

水無月二十五日の月 2023/08/11 25:54 上州藤岡

水無月二十五日の月 水無月二十五日の月 水無月二十五日の月

もう立秋ですね。七十二候を書いときます。
初候 八月八日 ~ 八月十二日   涼風至すずかぜいたる
次候 八月十三日 ~ 八月十七日  寒蝉鳴ひぐらしなく
末候 八月十八日 ~ 八月二十二日 蒙霧升降ふかききりまとう

古今集 巻四 秋上 秋立つ日よめる 藤原敏行朝臣

あききぬと めにはさやかに 見えねとも
 風のおとにそ おとろかれぬる

秋がやってきたと、目にははっきり見えないけれど、風の音を聞いて、あっ、秋だと気付いたんさ

もう、月が昇ってきたかと深夜にブラリと…
夜風がここち佳し。まさに「すずかぜいたる」です。ついつい80ショットしちゃっいました。

1枚目はテレ端で露出補正なし。2枚目はほぼワイド端で露出補正なし。3枚目はちょいズームで雲が視えた瞬間にパチリ。地球影が写っちゃったけど4枚組なんで、まぁ、いいかと… 4枚目は車のヘッドライトで照らしてパチリ。

ありゃ、もう、朝じゃぞな。シャワーしてちょい寝じゃ。今日も休みならいいんだけど…

2023年8月2日

望月「水無月十五日」/8.1

大暑の望月

大暑の望月 2023/08/01 25:14 上州藤岡

巻六 大伴坂上郎女の月の歌

 983山葉やまのはの 左佐良榎壮子ささらえをとこ
天原あまのはら 門度光とわたるひかり 見良久之好藻みらくしよしも

山の端のささらえをとこ
天の原門渡る光見らくしよしも

右の歌は、或いは曰はく、月のまたの名を「ささらえをとこ」といふ、此のことばりて此の歌を作るといへり。

巻七 天を詠む

1068天海丹あめのうみに 雲之波立くものなみたち
月船つきのふね 星之林丹ほしのはやしに 榜隠所見こぎかくるみゆ

天の海に雲の波立ち
月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ

右の一首は、柿本朝臣人麻呂の歌集に出づ。

巻七 月に寄す

1372三空徃みそらゆく 月讀壮子つくよみをとこ
夕不去ゆふさらず 目庭雖見めにはみれども 因縁毛無よるよしもなし

み空行く月読をとこ
夕去らず目には見れども寄るよしもなし

2023年7月26日

サルスベリ「百日紅」/07.26 上州吉井多比良

サルスベリ サルスベリ サルスベリ

今日も猛暑日だったみたい。地元紙がみなかみでも猛暑日! 伊勢崎や前橋など4地点は3日連続とやってました。たぬき君は隣町で田んぼ脇のハス「蓮」やサルスベリ「百日紅」などと遊んでました。さすがに暑くて途中の庚申山でひと休みして狸庵に帰り着きました。で、ハス「蓮」は撮って出ししてあります。こっちはサルスベリ「百日紅」でいきます (^-^)

サルスベリにアブラゼミ 此処、花の色は3種類くらいだけど20本ほどサルスベリがあります。今日は陽射しが強すぎたけど、なんとか使えるのがいくつか撮れたんさ。それとアブラゼミを十匹ほど視ました。樹皮がツルンとしているサルスベリです。が、近づくと飛び立ち、また、となりの木にとまる、を繰り返してました。油蝉あぶらぜみ

サルスベリ サルスベリだから猿滑さるすべりと書きたいけど百日紅と変換されます。素直に読めばヒャクジツコウです。で、なんか、ヒャクジツコウはサルスベリの別名になってます。ルビだと百日紅さるすべり百日紅ひゃくじつこうのどちらでもよいようです。(^-^)