西行 さらにまたそり橋渡すここちして をふさかかれる葛城の峰
東歌 伊香保ろのやさかのゐでに立つ虹の 顕はろまでもさ寝をさ寝てば
西行 残集 31
月あかかりけるに池にかわづのなきけるをききて
さ夜ふけて月にかはづの声聞けば
汀もすゞし池のうき草
夜が深まり明るい月の光にカエルが鳴くのを聞いていると、水際も池の浮草も涼しそうで、立派な邸宅と実感されました。家誉め歌か…
西行 残集 32
高野に参りけるに葛城の山に虹のたちたるをみて
さらに又そり橋渡す心地して
をぶさかかれる葛城の峰
一言主の神が、役行者に命じられて途中までかけたという岩橋の上に、もうひとつ反り橋を渡したような大きく美しい虹が葛城山にかかっている
万葉集 巻十四 3414 東歌・上野國歌 相聞
伊香保ろの八尺の堰塞に立つ虹の
顕はろまでも さ寝をさ寝てば
伊香保呂能 夜左可能為提尓 多都努自能
安良波路萬代母 佐祢乎佐祢弖婆
伊香保の大きな堰にあざやかに顕れる虹のように、人目につくくらいまで、ずっとお前と寝ていられたらな…
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