2020年2月15日

ツボスミレの「ツボ」植物記

タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山 タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山 タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山

ツボスミレの「ツボ」

スミレ講釈『植物記』牧野富太郎 

 昔からツボスミレの名があってよく歌に読み込れている。例えば「山ぶきの咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり」あるいは「茅花ぬく浅茅が原のつぼすみれ今盛りなり吾が恋ふらくは」などがこれである。このツボスミレの名は今日植物学界ではある一種の小白花を開くスミレに限り用いられていれど、元来はこの昔からいうツボスミレは紫の花が咲き、庭先きから野辺へかけてのスミレの一種を指した名である。

 人に依りてはツボはその花が莟つぼめる形で、宛あたかも壺に似ているからツボスミレだと解いていれど、私は既に往時のある識者が言っている様にこれは庭に生えているスミレの意であると思う。つまりツボスミレの場合のツボは庭先きにつづいた野も一緒に含めて言ったものである。

 ツボはかの源氏の桐壺のツボと同様まずは庭の事だと思っていればよい。今日では庭の事をツボといっている処は少ないが、私の郷国の土佐では昔の名が遺っていて、なお今日でも庭先きの事をツボと呼んでいる。聞く所によれば名古屋辺でもそうであるそうな。しかし庭といっても樹木を植え込んだ庭園の事では無くて家の前の広場すなわち坪である。例えば「麦をツボへ干す」、「子供がツボへ蓆むしろを敷て遊ぶ」、「ツボで独楽を舞わす」などと言わるるツボである。

 ある広さを有するツボすなわち坪もツボスミレのツボも同意義であると言っても別に差支えない。

 ツボスミレは昔始めは手近かな庭先きに生えている者を見てそうその名を呼んだものだろうが、しかし後ちに野辺で同様見出されてそれをやはりツボスミレといっても、あえて何んの不都合もありはしない。それは丁度カワホネが川で無い池に生えていてもやはりカワホネでイケホネとはいわぬと同じ事、また山ザクラが野の在てもやはり山ザクラで野ザクラとはいわぬと異ならないのである。

 彼の繖形科品のツボクサは坪クサすなわち庭クサの意で、この草も庭先きの地などに生えるからそういうのである。しかるに『大言海』に「其花、形、靫ニ似タレバ名トスト云フ」とあるのはその解の正を得たものではない。そしてツボクサの花は決して靫には似ていない。

  〔補〕今日植物学者のいっている小白花のツボスミレは実はその名を間違えている。そしてこれをそういい出したのは田中芳男、小野職慤もとよしの両氏で、それは明治七年頃である。またタチツボスミレも不要な和名でこの者は万葉歌にもあるツボスミレで宜よろしい。すなわち紫花を開く普通なスミレである。このツボスミレの名を今日植物学者は前述の様に小白花品をそういっているのは悪るい。これは如意ニョイスミレというものである。

ニョイスミレ

『スミレ講釈/植物記』牧野富太郎、青空文庫ファイルからです (^-^) 投稿:2021.03.14

2020年2月4日

椿にヒヨドリ、浅間山

ヒヨドリ 立春/02.04 上州藤岡 椿 立春/02.04 上州藤岡 妙義山と浅間山 立春/02.04 上州藤岡

タップで拡大の軽量レイアウトです。「梅に蜜蜂」を、たぬき垢にあげてモニタ中です。いまんとこ簡略化メッセージなしです (^-^)

「立春 2020」からです。花梅の次に椿をパチったんさ。たら、ヒヨドリが飛んで来て不安そうにキョロキョロと首を回してました。さらに「ふじの咲く丘」までトコトコトコ… たら、妙義山に冠雪の浅間山。春ですね (°-°;  投稿:2021.03.17

梅に蜜蜂

白梅と蜜蜂 立春/02.04 上州藤岡 花梅 立春/02.04 上州藤岡 花梅 立春/02.04 上州藤岡

「立春 2020」から撮影日誌を作りました。2月4日から18日までで968ショットでした。このところ2投稿したんだけど、それでも2月はわずか、4投稿だけです。撮ったってあげとかな見られんぞな… 困った狸君です (´┬`)

「立春 2020」からいきます。この前の「梅にメジロ」の次にパチった蜜蜂つき屋敷梅と花梅を2つです。で、サムネイルをタップすれば、それなりサイズで拡大表示します。で、拡大画像タップで元に戻ります (^-^)   投稿:2021.03.17

トップ画像を大きくしたせいか簡易表示メッセージが頻発しだしました。で、小画像レイアウトを作りました。あとブラウザ表示を LightBoxPlus へ… これでいくつか書いてみます (^-^)

梅にメジロ/02.04

メジロ 立春/02.04 上州藤岡 屋敷梅 立春/02.04 上州藤岡 屋敷梅 立春/02.04 上州藤岡

今日は立春。こよみの春です。で、まず梅と山崎に来ました。此処、日当たりが良いせいか屋敷梅が早咲きします。それに花梅や地植えの福寿草などもあります。パチリを始めたころから立春になると様子を見にきています。で、今日は満開の屋敷梅が観られたとさ (^-^)

白い屋敷梅が青空に映えて美しく懐かしい景色です。山崎には同級生が数人いて小学・中学と佳き遊び場でした… あっ、屋敷梅でした。ふんなで梅パチしてたら、メジロが数羽でやって来ました。オートフォーカスにして数ショット。やっぱアマピン。狸カメラも梅のほうが好きなのかも

あっ、投稿は 2021.03.10 です σ(°┰~ )

2020年1月6日

寒すみれ

寒すみれ(立坪菫)01.06 藤岡金井 寒すみれ(立坪菫)01.06 藤岡金井

寒の入り、暦こよみは今日から小寒しょうかんです。最高気温は十度未満と寒い日が続くことになります。それと、かかあ天下てんかとからっ風てな国柄です。かかあ天下はともかく、からっ風で被写体ブレてなのばかり撮っちゃいます。で、パチリはぐっと減ります。

今日は陽射しありの風よわし
金井かない、東平井ひがしひらい、上落合かみおちあいと移動しつつ四十枚ほど撮ってきました。
金井で撮った立坪菫タチツボスミレを三枚貼って…

去年の十月でした。台風十九号襲来で西上州の河川は様相を一変しました。土砂崩れで家屋崩壊、鮎川沿いの金井の湯は休業… ここも表土が流れ去り岩盤が露出していました。小菫コスミレ、野路菫ノジスミレ、有明菫アリアケスミレなどはもう咲かないかもしれません。

ほぼ垂直の岩盤の割れ目で生きている此処の立坪菫です。側弁が平らに開いて押しつぶした饅頭のような咲き方をします。ここと、高山でよく見かける花型です。

2020年1月1日

賀正

天平宝字三年春正月一日
於因幡國廳賜饗國郡司等之宴歌一首

新あらたしき
年の初めの
初春はつはるの
今日降る雪の
いやしけ吉事よごと

右一首守大伴宿祢家持作之