めぐる季節の野の花たより
筑波嶺つくばねに登りて嬥歌会かがひをする日に作る歌
短歌を併せたり
1759鷲わしの住む 筑波の山の 裳羽服津もはきつの その津の上に 率あどもひて 娘子壮士をとめをとこの 行き集つどひ かがふ嬥歌かがひに 人妻ひとづまに 吾あも交まじはらむ 吾あが妻に 人も言問ことどへ この山を うしはく神かみの 昔より 禁いさめぬ行事わざぞ 今日のみは めぐしもな見そ 事ことも咎とがむな [嬥歌は東の俗語に賀我比かがひと曰ふ]
反 歌
1760男をの神に 雲立のぼり 時雨しぐれふり 濡ぬれ通るとも われ帰らめや
右件歌者高橋連蟲麻呂歌集中出
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