2020年6月24日

ヒメコウゾ

高天原廣野姫天皇御製歌

28春過ぎて夏きたるらし 白栲しろたへころもしたり
あめ香具山かぐやま

十市皇女薨時高市皇子尊御作歌

157三輪山の山辺やまべ真麻木綿まそゆふ短木綿みじかゆふ
かくのみゆゑに長しと思ひき

柿本朝臣人麻呂歌

498み熊野の浦の浜木綿はまゆふ 百重ももへなす心はへど
ただに会はぬかも

曇り時々雨の26℃予報…
鏑川の左岸を走って山名まで行きました。で、狙いのヒメコウゾをぱちりぱしゃぱしゃ。ついでにハナニガナ、ネジバナ、クヌギなんかも。それと、カナヘビ、トンボ、ヤマトシジミ、なんかも撮ってたっけ… で、キジ撃ちしてオデキをもらい(ρ_;)

ヒメコウゾは雌雄同株。コウゾなら雌雄異株です。初めの3枚は6月24日、4枚目は5月28日で同じ木です。雄花がひとつ写ってます。ヒメコウゾですだ。( ̄^ ̄)

コウゾは和紙になりますが万葉の頃は布にもしたようです。しろたえ【白妙/白栲】カジノキやコウゾの皮の繊維で織った白い布。しらたえ。また、木綿ゆふとも… (^-^)

2020年6月23日

万葉集のねつこ草

万葉集 巻第十四 あずま

いまだ国をかむがへぬ相聞そうもん往来おうらいの歌「相聞」

3508芝付しばつき三浦崎みうらざきなるねつこ草
相見あいみずあらば あれ恋ひめやも

芝付の三浦崎にあるネッコ草のように互いに会わなかったなら私はこんなに恋い焦がれようか…
◇芝付~ねつこ草は寝っ娘の意で相見を起こす序

3373多摩川にさらす手作り さらさらに なにぞこの子のここだかなしき

3459けばかかるが手を 今夜こよひもか 殿との若子わくごが取りてなげかむ

3472人妻ひとづまとあぜかそを言はむ しからばかとなりきぬりてなはも

万葉集のねつこ草(根都古具佐)が何なのかはっきりしてません。いま、ググったら、38600件ほどヒットしました。で、TOP10を覗いたら、8サイトが翁草オキナグサで、残り2サイトが捩花ネジバナを併記していました。どうやら、翁草派の方々が多数のようです。(^-^)

ネットで遊びだした頃からの捩花派です。21日の捩花と、22日から赤芽槲アカメガシワの雌株と鮎川あゆがわ赤城山あかぎやまつきです。

2020年6月20日

ネジバナ/嬥歌会


筑波嶺つくばねに登りて嬥歌会かがひをする日に作る歌

短歌を併せたり

1759わしの住む 筑波の山の 裳羽服津もはきつの その津の上に あどもひて 娘子壮士をとめをとこの 行きつどひ かがふ嬥歌かがひ人妻ひとづままじはらむ が妻に 人も言問ことどへ この山を うしはくかみの 昔より いさめぬ行事わざぞ 今日のみは めぐしもな見そ こととがむな

嬥歌は東の俗語に賀我比かがひ

反 歌

1760の神に雲立のぼり 時雨しぐれふり れ通るとも われ帰らめや

右の件の歌は高橋連蟲麻呂の歌集の中に出づ

今季、初撮りの捩花です。いつもより遅いけど、まぁ、芒種の内なんで… (^-^)

捩花は日本全土に分布しているようで花期は6月~7月だとか。が、立秋過ぎにも咲いて秋捩花アキネジバナとよんだりします。

万葉集から「嬥歌会かがひをする日に作る歌」です。牛掃うしはく神は喜んでくれただろうか… (^-^)

アカメガシワの雌株

山部宿禰赤人の作る歌 短歌を併せたり

923やすみしし わご大王おおきみの 高知らす 吉野の宮は たたなづく 青垣隠あをかきごもり 川波の 清き河内かふちぞ 春べは 花咲きををり 秋されば 霧立ち渡る その山の いやますますに この川の 絶ゆることなく ももしきの 大宮人おおみやひとは 常に通はむ

反歌二首

924み吉野の象山きさやま木末こぬれには ここだも騒く鳥の声かも

925ぬばたまののふけゆけば 久木ひさぎふる清き川原に 千鳥しば鳴く

6月14日に河原で赤芽槲アカメガシワの雄株を撮りブログしました。で、快晴の20日でした。田植えが終わった水田を撮ってて赤芽槲に気付きました。去年までは雄株もありました。が、刈られちゃって、いまは小さい雌株だけです。(^-^)

久木ヒサギが赤芽槲の古名だとか… 万葉集には4首あります。巻第6から山部赤人の宮廷賛美歌を3首載せました。久木のある925だけでよかったんだけどね。(^-^)

2020年6月17日

タチアオイ


万葉集 巻第十六 作主の未だ詳らかならぬ歌

なしなつめきみあわつぎくず
のちはむとあふひ花咲く

3834成棗 寸三二粟嗣 延田葛乃 後毛将相跡 葵花咲

巻第十六は「有由縁雑歌」と表題されてます。よく解かんない歌ばっかで… 原文を載せときました。あっ、桜井満の訳も載せときます。
ナシにナツメが続いて実り、キミアワが続いて実るように、続いて君に会い、はうクズのように、のちも会おうというようにアオイの花が咲いている」とあって、延田葛はふくず後毛将相のちもあふの枕詞と注してます。

読んでないけど『牧野富太郎選集』万葉の草木「万葉歌のアオイは蜀葵カラアオイである」てぇのがあるようです。蜀葵は立葵タチアオイの古名のようだけど、昨今は蜀葵タチアオイとルビされることが多いかなと… (^-^)

で、見出しから想像するに、冬葵フユアオイとされてきたあふひ花を蜀葵タチアオイとしたのが「万葉歌のアオイは蜀葵カラアオイである」かもしれません。

もうひとつ、ネアンデルタール人が死者に手向けた花に立葵が含まれているとか…
ウィキペディア:シャニダール洞窟

2020年6月14日

アカメガシワの雄株


昨日は3時間かけて赤芽槲アカメガシワをあげました。が、すでに30℃を突破し、やがて35℃越えへ… 山野で雑草たちを撮る気にはなれなくて、ビデオを観て一日を過ごしました。(;´・`)>

    雨ニモマケズ  宮沢賢治

雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだを持ち
よくはなく 決していからず
いつも静かに笑っている
いち日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れずに
よく見聞きし 分かり そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな茅葺かやぶきの小屋に居て
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束をせお
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに 私はなりたい

南無無辺行菩薩 南無上行菩薩 南無多宝如来
南無妙法蓮華経 南無釈迦牟尼仏、、、

アカメガシワは青森以南の本州、四国、九州、沖縄に分布する雌雄異株の落葉高木です、野梧桐ヤゴドウてな漢名もあるんで大陸にも分布してるんでしょう。春の新葉は鮮やかな紅色です。シーズンになるとよく撮っています。4月28日に緑野山でパチったのを貼っときます。

狸ん家だと林縁や平地、川の土手などに自生していて彼方此方で見かけます。で、野鳥が種子散布に活躍してるかと、ちょちょっと… 日本野鳥の会:野鳥により種子散布される樹25種
山桜ヤマザクラ野茨ノイバラ、アケビ、山桑ヤマグワなんかは載ってたんですがアカメガシワはなかったです。(^-^)

2020年6月8日

サイハイラン/廃屋近くの2株/06.08


万葉集 巻第七 雨を詠む

1090我妹子わぎもこ赤裳あかもすそのひづちなむ
今日の小雨こさめにわれさへれな

作者未詳

桜井満は「いとしい人の赤い裳の裾がきっと泥でよごれるであろう。この今日の小雨に私も濡れよう」と意訳しています。
泥跳ねが赤裳の裾に付いちゃったかしらと裳裾を持ち上げている、いとしい人…白い素足がばっちり見えます。よし、雨の中を歩いてはかまん中を見せちゃるばい。
て、ふんなわけないよね。


普通は一枚の長い葉がちょっと離れて出ています。が、わずかな時間しか陽が射し込まない薄暗いところがほとんどです。なんか、生育に必要な養分を光合成以外に菌類からも得て生きているとか。で、そろそろクモキリソウも出る頃ですね。こっちも薄暗いところがほとんどです。探しづらいお方たちです。(^-^)

サイハイラン/護岸近くの2株/06.08


昨日(6月10日)は雑節の入梅でした。で、さっきのニュースに
関東甲信が梅雨入り 九州北部、北陸、東北南部も 2020/06/11 11:09 朝日新聞デジタル
てぇのが流れてました。メモを兼ねてブログしときます。(^-^)

采配をふるう、なんてぇときの采配に似ているんでサイハイランだそうです。ただ、時代劇でしか采配なるものを見たことがなくて… 川中島の合戦のいちシーンでしたか、馬上から切りつける謙信、采配ではらう信玄てな場面があったかなと… まっ、使い古しのチビモップのようなお方です。(^-^)

8日は護岸堤防近くで2株、廃屋近くで4株のサイハイランと逢えました。あんまり時間がないんで2株から4ショットをあげときました。でね、長期栽培や移植が難しい植物として知られてるサイハイランだけど、"サイハイラン 販売" で検索すると82、300件がヒットしました。中には山どり品と記してるのもあって… (。_゜) ?

もう、タイムアップです。残りの4株は別記事にします。

2020年6月6日

ヤマグワ


31℃と今日も真夏日になるかも… で、早めに出てランチにありつき、多比良たいらから猪田いのだと走ってきました。まず、溜め池で江戸彼岸や染井吉野の核果、花桃の実、千萱チガヤ野薊ノアザミ、あと蝶や蜂も数ショットしました。たら、電池切れインジケータが点滅ばい。今日は山桑ヤマグワ狙いです。ささっとカメラの電源を切って、いっ気に猪田まで走りました。(^-^)

かかあ天下とからっ風、てなことを云われてたたぬきです。かいこを飼って糸を紡ぎ、機織りして絹にし、現金化していたようです。日野絹ひのぎぬです。藤岡宿ふじおかしゅくには三越の出張所が…、ててて、要するに、おっかあ達がよく働いて家計を支えていたんだとか。(^-^)

蚕のエサは桑です。あと山桑も使われていたとか…
タイムアップばい。あとでひっそりと追記するつもり ( ・_・)┌θ☆( >_<) ドカッ

2020年6月1日

山立浪草

月が改まって今日から6月です。どん曇りでときおり小雨のぱらつく鬱陶しい日でした。(^_^;
このところ染井吉野ソメイヨシノ江戸彼岸桜エドヒガン河津桜カワヅザクラと、桜たちの核果かくかを撮ってます。今日も浄法寺じょうぼうじに行って大島桜オオシマザクラの核果を撮ってきました。ただ、大島桜は浄法寺で見ているだけで、正直よく判りません。ウェブ図鑑と突き合わせてからブログするつもりです。(^-^)

江戸彼岸の核果をツイートして金井に行きました。数日前は一株しか花をつけていなかった山立浪草です。今日は20株ほど咲いてました。毎シーズン撮っている此処の山立浪草ですが、こんなに咲いているのを観たのは数年ぶりです。去年の台風19号で高井戸の群生地が消滅しちゃいました。パチリはほどほどにして、しばらく観いってました。赤久縄山あかぐなやま蝦夷立浪草エゾタツナミソウにも逢いたいけど、今季は無理かも… (^-^)