2020年2月24日

花梅かな…

八重の白梅 02.24 庚申山の南麓 八重の白梅 02.24 庚申山の南麓 八重の白梅 02.24 庚申山の南麓

二月二十四日は陰暦だと二月一日です。風はおだやかでたっぷりの陽射し。もう春てな一日でした。

昼過ぎに狸庵を出て庚申山から牛伏山うしぶせやまと走って高井戸に抜け、中倉で実梅をパチってから鏑川かぶらがわに行って小白鳥を視てきました。庚申山の南麓でパチった花梅を貼って梅花歌卅二首から序と憶良の短歌です。

 

序 梅花歌卅二首
天平二年正月十三日 萃于帥老之宅 申宴會也 于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香 加以 曙嶺移雲 松掛羅而傾盖 夕岫結霧鳥封縠而迷林 庭舞新蝶 空歸故鴈 於是盖天坐地 促膝飛觴 忘言一室之裏 開衿煙霞之外 淡然自放 快然自足 若非翰苑何以攄情 詩紀落梅之篇古今夫何異矣 宜賦園梅聊成短詠

 

818春されば
まづ咲くやどの梅の花
独り見つつや春日はるひ暮らさむ

筑前守山上大夫

 

波流佐礼婆
麻豆佐久耶登能 烏梅能波奈
比等利美都々夜 波流比久良佐武

2020年2月15日

ツボスミレの「ツボ」/牧野富太郎

タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山 タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山 タチツボスミレ 立春/02.15 上州鬼石桜山

スミレ講釈/植物記   牧野富太郎

ツボスミレの「ツボ」

 昔からツボスミレの名があってよく歌に読み込れている。例えば「山ぶきの咲きたる野辺のつぼすみれこの春の雨に盛りなりけり」あるいは「茅花ぬく浅茅が原のつぼすみれ今盛りなり吾が恋ふらくは」などがこれである。このツボスミレの名は今日植物学界ではある一種の小白花を開くスミレに限り用いられていれど、元来はこの昔からいうツボスミレは紫の花が咲き、庭先きから野辺へかけてのスミレの一種を指した名である。

 人に依りてはツボはその花がつぼめる形ちで、あたかも壺に似ているからツボスミレだと解いていれど、私は既に往時のある識者が言っている様にこれは庭に生えているスミレの意であると思う。つまりツボスミレの場合のツボは庭先きにつづいた野も一緒に含めて言ったものである。

 ツボはかの源氏の桐壺のツボと同様まずは庭の事だと思っていればよい。今日では庭の事をツボといっている処は少ないが、私の郷国の土佐では昔の名が遺っていて、なお今日でも庭先きの事をツボと呼んでいる。聞く所によれば名古屋辺でもそうであるそうな。しかし庭といっても樹木を植え込んだ庭園の事では無くて家の前の広場すなわち坪である。例えば「麦をツボへ干す」、「子供がツボへむしろを敷て遊ぶ」、「ツボで独楽を舞わす」などと言わるるツボである。

 ある広さを有するツボすなわち坪もツボスミレのツボも同意義であると言っても別に差支えない。

 ツボスミレは昔始めは手近かな庭先きに生えている者を見てそうその名を呼んだものだろうが、しかし後ちに野辺で同様見出されてそれをやはりツボスミレといっても、あえて何んの不都合もありはしない。それは丁度カワホネが川で無い池に生えていてもやはりカワホネでイケホネとはいわぬと同じ事、また山ザクラが野の在てもやはり山ザクラで野ザクラとはいわぬと異ならないのである。

 彼の繖形科品のツボクサは坪クサすなわち庭クサの意で、この草も庭先きの地などに生えるからそういうのである。しかるに『大言海』に「其花、形、靫ニ似タレバ名トスト云フ」とあるのはその解の正を得たものではない。そしてツボクサの花は決して靫には似ていない。

  〔補〕今日植物学者のいっている小白花のツボスミレは実はその名を間違えている。そしてこれをそういい出したのは田中芳男、小野職慤もとよしの両氏で、それは明治七年頃である。またタチツボスミレも不要な和名でこの者は万葉歌にもあるツボスミレでよろしい。すなわち紫花を開く普通なスミレである。このツボスミレの名を今日植物学者は前述の様に小白花品をそういっているのは悪るい。これは如意ニョイスミレというものである。

『スミレ講釈/植物記』牧野富太郎、青空文庫ファイルからです (^-^) 投稿:2021.03.14

2020年2月4日

椿にヒヨドリ、浅間山

ヒヨドリ 立春/02.04 上州藤岡 椿 立春/02.04 上州藤岡 妙義山と浅間山 立春/02.04 上州藤岡

タップで拡大の軽量レイアウトです。「梅に蜜蜂」を、たぬき垢にあげてモニタ中です。いまんとこ簡略化メッセージなしです (^-^)

「立春 2020」からです。花梅の次に椿をパチったんさ。たら、ヒヨドリが飛んで来て不安そうにキョロキョロと首を回してました。さらに「ふじの咲く丘」までトコトコトコ… たら、妙義山に冠雪の浅間山。春ですね (°-°;  投稿:2021.03.17

梅に蜜蜂

白梅と蜜蜂 立春/02.04 上州藤岡 花梅 立春/02.04 上州藤岡 花梅 立春/02.04 上州藤岡

「立春 2020」から撮影日誌を作りました。2月4日から18日までで968ショットでした。このところ2投稿したんだけど、それでも2月はわずか、4投稿だけです。撮ったってあげとかな見られんぞな… 困った狸君です (´┬`)

「立春 2020」からいきます。この前の「梅にメジロ」の次にパチった蜜蜂つき屋敷梅と花梅を2つです。で、サムネイルをタップすれば、それなりサイズで拡大表示します。で、拡大画像タップで元に戻ります (^-^)   投稿:2021.03.17

トップ画像を大きくしたせいか簡易表示メッセージが頻発しだしました。で、小画像レイアウトを作りました。あとブラウザ表示を LightBoxPlus へ… これでいくつか書いてみます (^-^)

梅にメジロ/02.04

メジロ 立春/02.04 上州藤岡 屋敷梅 立春/02.04 上州藤岡 屋敷梅 立春/02.04 上州藤岡

今日は立春。こよみの春です。で、まず梅と山崎に来ました。此処、日当たりが良いせいか屋敷梅が早咲きします。それに花梅や地植えの福寿草などもあります。パチリを始めたころから立春になると様子を見にきています。で、今日は満開の屋敷梅が観られたとさ (^-^)

白い屋敷梅が青空に映えて美しく懐かしい景色です。山崎には同級生が何人かいて小学・中学と佳き遊び場でした… あっ、屋敷梅でした。ふんなで梅パチしてたら、メジロが数羽でやって来ました。オートフォーカスにして数ショット。やっぱアマピン。狸カメラも梅のほうが好きなのかも

あっ、投稿は 2021.03.10 です σ(°┰~ )